今後、メジャーになりそうなハコスカにRBエンジンを搭載するレストア方法ですが、そのレストア法を専門としているお店もあるようです。
ベース車両をフルレストアと補強を施した上で、RBエンジンを搭載させ、しかもクーラーなどの快適装備をフル装備してのコンプリートカーなんです!
やはりこだわっている方々からすれば希少価値の高いビンテージカーなのでオリジナリティーを損なうエンジン載せ替えなどは一般的ではないのですが、一方では、「憧れの旧車のハコスカをメンテナンスフリーで乗り回せたら」という意見も存在するのです。
また、現実問題として、ハコスカは純正の部品が調達できないという事もありますからね。
そういった背景もあり、こういったレストアが始まったのですね。ハコスカのRBエンジン搭載のコンプリートカーはオートマも選択できるようで、まさにのんびり旧車を楽しみたい人にはぴったりですね。
まるでオーダーメイドな車ですが、価格は600万円〜という金額になってしまいます。
マイホームの次に高い買い物がハコスカになってしまいそうですね。
でも今のガソリンの高騰の時代を考えれば、もしかすると理想的な選択なのかもしれません。
でも、やっぱりあのハコスカのエンジン音は忘れることはできませんよね。
1972年9月にC110型にモデルチェンジとなり、ハコスカの次の世代として誕生したケンメリスカイライン。
ケンとメリーのスカイラインのキャッチコピーから、通称ケンメリと呼ばれていました。
ハコスカと比べると少し重量が増して重くなってしまったのですが、ケンメリはバリエーションがとても多く、4ドアセダン、2ドアハードトップ、ワゴン、バンとかなりたくさんのモデルがありました。
ケンメリの、セダン、ハードトップは4気筒エンジンと6気筒エンジンのモデルがあり、フロントノーズの長さとホイールベースの長さが違っていました。
スカイラインの伝統とも言えるサーフィンラインは折り目のあるシャープなデザインに新しくなりましたね。
そのほかにも、特徴としては、2ドアのハードトップは太いCピラーを特徴がとても印象的でした。
ワゴン、バンのモデルはラゲッジルームの窓が無いCピラーとDピラーをつなげた形が印象的でした。
ケンメリの搭載するエンジンはG15型をボアアップして改良した直列4気筒のOHC1600ccのG16型と、先代のハコスカから継続されたOHC1800ccのG18型と、おなじみのL20型の3機種でした。
発売当初のケンメリは先代のエンジンと比べられてしまい、どうしても遅いイメージができてしまいました。ハコスカがあれだけのインパクトがあればしょうがないですけどね。
ハコスカに比べて、重くなってしまったケンメリスカイラインですが、足廻りも少し違いがありました。
6気筒モデルはフロント、リア共にハコスカと同じで、フロントがストラット式で、リア側はセミトレーディングアーム式なのですが、一方の4気筒モデルが、フロント側がセミストラット式で、リア側はリーフリジット式となり、ハコスカとは少し変更になっていました。
他にもハコスカから変更点があったのが、ケンメリから始まり、後にR34スカイラインまで受け継がれ、一目見るだけでスカイラインとわかるくらいの特徴となった丸型4灯のテールライトです。
丸型4灯は4ドアGTのモデルと2ドアのハードトップの全グレードに採用となりました。
現在ではすっかり浸透している丸型4灯のテールライトは、車のことを覚え始めの人が一番に覚える特徴であると思っています。
V35スカイラインになり、伝統とも言える丸型4灯が無くなってしまったときは、私も少し落ち込んでしまいましたね。と言っても、光れば丸型なんですが、FUGAも同じような丸型になってしまっているので、スカイラインだけじゃなくなってしまったというのは何かさびしいものがありますね。